第二回神洲映画祭閉幕
【韓国釜山=金忍児、李彦】韓国現地時間11月30日午後9時、2日間にわたる第2回神洲国際映画祭が満員の観客の拍手、そして涙と共に幕を下ろした。今回の映画祭に出品された十本の作品、どれも観客の心を強く打つものだった。また、映画で浮き彫りにされた現代社会、特に中国の人権の現状は観客にショックを与えた。同時に、これは今回の映画祭で皆が注目する重々しいテーマでもあった。中国人に希望を託したヒロイン女優
今回の映画祭で勇気賞の栄誉に輝いたのは、『母のマフラー』でヒロイン明明を演じた金燕。彼女は受賞後、「現実においても、すべての中国人が明明のように真相を探し出し、自分のためにすばらしい未来を残してほしいと願っています。」と感想を述べた。

「母のマフラー」中でヒロイン明明を演じた金燕さん
金燕が『母のマフラー』で演じたのは、明明という名の中国本土の女性。彼女の父親は、中国本土のある地域で先頭に立って法輪功を弾圧。一方、彼女を含めた中国人の法輪功に対するイメージは、すべて中国共産党当局のプロパガンダと洗脳から生み出されたもの。彼女は韓国に嫁いでから、夫の実家の誰もが法輪功学習者であることを知る。イメージと現実とのギャップに彼女はひどく苦しみおびえ、戸惑うが、徐々に真相へと足を踏み出す。
馬山市芸術センターの金昌洙主任は初日、『母のマフラー』を鑑賞。中国本土で発生している法輪功学習者への迫害に、強いショックを隠さすことなく「これほどまで残忍な迫害が起こっているなんて、まったく想像もできない。自分の現実生活の角度から見れば、とてつもなく不可思議なことだ。」と話した。
釜山からやってきた女性、趙貞淑さんは「オープニングで最初に上映された『永遠』が特に印象深い。『母のマフラー』を見て、全身に電気ショックが走ったかのよう。心から感動した。」と話した。
「永遠」が引き起こした震撼
今回の映画祭のもう一つの注目の的が、『震撼』に続く神洲映画製作所の二作目の力作『永遠(試写)』。日本からやってきた藤島明子が演じたのは『永遠』の男性主人公の母親。映画祭初日のインタビューの際、彼女は何度となく嗚咽し、絞り出すような声で「最初、この台本を読んだ時、どれほどの涙と流したことでしょう。正確に言えば、私はこの役を演じたのではなく、中国で発生した悲劇を観客の前で再現したのです。そして、これは中国共産党当局の法輪功への長きに渡る迫害の氷山の一角に過ぎません。良知と正義を持つ誰もが、この当局が引き起こした残忍な迫害に非難の声を上げることを信じています。』と述べた。
『永遠』で描かれる男性主人公は、法輪功を修練したために、結婚の前日、現地警察に連行され、迫害を受けた末死亡。本作は中国本土の法輪功学習者、左志剛の実話に基づき映画化されたものだという。彼は法輪功を修練したという理由で、石家荘市橋西公安分局国家安全部の大隊長、李栄旗らにより職場から連行された上、拷問を受けて、わずか一夜にして帰らぬ人に。彼の遺体はいまだに石家荘葬儀場の霊安室に保管されているという。

観客が神洲映画製作所の最新作「永遠」を見ている
韓国でその名を知らぬものはいないという韓国芸能界きっての有名人、Sin Sim Beom氏はソウルから駆けつけたという。『永遠』を鑑賞後、しみじみと「たくさんの人が涙を流して真摯に見ていた。人権とは何?それはつまり、人には自分が生きていくのを保障される権利を持っているということ。神洲映画祭には今後ぜひ、世界へと歩み出し、日本や香港などでも引き続いてやっていってほしい。」と話した。

韓国芸能界の有名人、Sin Sim Beom氏
金融関係の公務員だという樸俸珍さんも、このたびの神洲映画の感想をこう話してくれた。「人権はどの国の人も注意を向けなければならないこと。だから、映画を見たとき、気持ちが大変沈んだ。そして、中国本土で今まさに行われている人権迫害にあせりを感じると同時に心を痛めた。しかも、『永遠』の中で女性記者に扮するヒロインが述べたように、ニュースの基本原則は真実。けれど、今のメディアや世論はこのような事実に対し、めったに真実の報道をしない。これから、メディアに望むことはこの原則を忘れてほしくないということ。そして、人権問題に対し、傍観者にならず、事実に基づき報道し、この社会がもっと人権問題に対して考えていけるよう問題提起をして、この人権状況の改善につなげていってほしい。」

金融関係の公務員樸俸珍さん
今回の映画祭では主要3部門の賞が選出された。ドキュメンタリー「証言」には正義賞、「母のマフラー」中でヒロイン明明を演じた金燕には勇気賞、ドイツ映画「Hunted Like Animals」のREBECCA SOMMER監督には人権賞がそれぞれ贈られた。
神洲映画製作所 http://www.shenzhoufilm.com/sz/jp/2008/12/03/a100058.html 2008-12-3 01:00


