強い反響を巻き起こした『永遠』
【韩国=金忍儿】2日間にわたる第2回神洲国際映画祭は11月30日、韓国釜山で閉幕。また、『震撼』に続く、神洲映画製作所の力作『永遠』(試写)は今回の映画祭の目玉となった。心の中で生き続ける『永遠』
観客の郑熙さんは記者のインタビューに「神洲映画祭で見た『永遠』は、一般のものとは次元が全然違う。作品で描き出された内容は、観客の興味を最優先したものではなく、主人公『永誠』を通じて人はどう生きていくべきかを教えてくれた。温かく丁寧にぶれることなく表現されていた。あの善良で忍耐強い主人公の姿を見て、人として真に追求すべきものは何かが分かった。また、中国共産党の非人道的、且つ残忍な迫害のもと、翌日に結婚式を控えた『永誠』は亡くなった。けれど、生きている彼の姿は、私の脳裏に永遠に焼きついた。そして、この映画で私は心の奥深くから号泣した。感動的ですばらしい物語がもっと映画化され、この社会を丸ごと潤してほしい。」と答えてくれた。
記者の良心に感動した観客
作品中のヒロインはある中国本土の記者、李浄縁。彼女のニュース原稿は社会のひずみをありのままに暴いたため、毎回ダメだしに遭い、何度となく上司から非難される。特に当局が法輪功の弾圧をはじめると、すべてのメディアは当局に全面的に協力、そして、法輪功を誹謗中傷するのだが、彼女と彼女の同僚はそれに流されまいと前後して辞職。作品では、今の中国のメディア関係者の現実を浮き彫りにしている。
金融関係の公務員、朴俸珍さんはこの映画を見て胸にぐっと来るものがあったという。彼は、「ニュースの最も基本的なポリシーは真実。けれど、今のメディアや世論はこの事実に対し、めったに真実の報道をしない。これからのメディアには、この原則を忘れず、また人権問題に傍観者とならず、事実に基づいて報道してほしい。そして、社会がもっと人権問題を考えていけるよう問題提起し、人権の改善につなげていってほしいと思う。」と話した。
釜山からやってきたという大学生の梁熙明さんは、中国で発生した人権の災難がこれほどまで長期化しているのは、国際社会のメディアと世論のチェック機能が働いていないことと大きな関係がある、同時に麻痺してしまった人々の心も重要な原因のひとつ、と分析してくれた。彼はインタビューにこう答えている。「中国共産党当局は自分たちの考えに沿って、それに合わない理念は押しつぶそうとしているけれど、それはとても恐ろしいこと。しかし、この社会は真相を理解しておらず、当局に対して即座の対応ができていない。これはもっと大きな問題だと思う。メディアや世論がこの真実の報道をできていないから、人々にこのような問題が知らされない。知らされたとしても、自分の利益に関わるとき、故意に隠蔽する一方で、自分には無関係と片づけてしまうのだろう。これもとても重大な問題だと思う。」
悲劇の新婦からの感動的なメッセージ
『永遠』の男性主人公は、浄縁のフィアンセ。彼は法輪功を修練したために、結婚の前日、現地警察の迫害に遭い死亡。すでにウェディングドレスを身にまとった浄縁は、フィアンセの殺害という残酷な現実に遭遇。彼女は出国直前に「あなたのみに起こったことをより広く知ってもらうわ。中国共産党の犯罪をいち早く終わらせ、より多くの女性が真に幸せな新婦になれるように。」と誓いを立てる。
韓国芸能界の有名人、Sin Sim Beomはこのたびソウルから駆けつけたという。『永遠』を鑑賞後、彼は感慨深く「たくさんの人が涙を流して、食い入るように見ていた。人権とは何?それはつまり、人には生きていく環境を保障される権利を持っているということ。神洲映画祭にはこの後、世界へと踏み出し、日本や香港などで引き続きやっていってほしい。」と述べた。
韓国通信技術研究所所長の鄭基泰博士は「以前見たのは商業映画。こういった映画は久しぶりだね。制作会社が発信してくれたメッセージに共感したよ。今日こんな風に映画を見て涙を流すなんとずいぶんとなかったこと。映画のストーリーに深く心打たれたからだね。」と話した。
公務員だという金永植さんは「中国でこれほどまでにひどい事が起こっているなんて信じられない。あんなに心やさしい善人が虐殺されるなんて本当に残念だし、この中国共産党の横暴に強い怒りを感じる。永遠の真理を守るため、進むべき道を選び、強い決意で歩み続けるというのは本当にすばらしい。私も真相が暴かれてほしいと思う。そして、全世界の人たちに『永遠』の背後にある中国共産党の法輪功への迫害の真相を知ってほしい」と述べた。
本作の監督助手の清水晶夫も、今回わざわざこの映画祭に出席するため日本から駆けつけた。記者のインタビューに「この作品を通じて観客の皆様に伝えたいこと、それは中国本土で今まさに発生している人権の災難です。いち早く当局の非人道的な犯罪を阻止し、中国本土の人々が真の人権と自由を取り戻せられるよう、国際社会には援助の手を差し伸べていただきたいのです。」と答えた。
本作は中国本土の法輪功学習者左志剛の実話を映画化したものだという。左志剛は法輪功を修練したため、石家庄市橋西公安分局の国家安全部の李栄旗大隊長らにより職場から連行。拷問を受けた末、わずか一夜にして帰らぬ人に。当時、33歳。両親は息子の結婚のため用意した新居をいまだに保有。また、90を過ぎる彼の祖母は、今でも彼が外国に出張中で、いつかは戻ってくるものと信じているという。
そして、本作完成の時点で、左志剛の遺体は依然として石家庄葬儀場の霊安室に保管されているという。唯一の証拠である息子の遺体を守るために。両親は公安の妨害を懸命に振り切り、そして何度も「もし火葬したければ、まず私たちを生きたまま火あぶりにしろ。」と告げたという。なぜなら彼らの唯一の希望、それは息子の正義を取り戻すことだから。
神洲映画製作所 http://www.shenzhoufilm.com/sz/jp/2008/12/05/a100065.html 2008-12-5 22:55


